お薦めの教材

わたしの場合、机の上でやる勉強はどうしても単調なので、
少しやるだけですぐに飽きてきてしまいます。

それと同じ部分を何回も繰り返してやる気にはなれないので、
すぐに忘れてしまうのです。

そんな状態の中で英語を話せるようになるというのは、
恐らく至難の業でしょう。

ですから、普通に勉強を・・と取り組んでいたのでは、
いつまでたっても話せるようにはならなかったと思います。

そこで考えたのが、電車の待ち時間や通勤途中のときなどの、
なかなか他のことができない隙間時間を利用して勉強する
というやり方でした。

いつでも」「どこでも」「わずかな時間でも
できるようにする・・・

というのがわたしの勉強のスタイルで、そのことが結果として
「話せるようになる」という成果につながったと思っています。

人にはそれぞれいろんなやり方があります。
その中で大事なことは、自分に合ったやり方を見つける
ことだと思います。

そうでなければ続けることができず、続かなければ結局は
途中で成果無いまま止めることになってしまいます。

最初の頃は、いつでもどこでも始められるように、
覚えたいことが書かれた小さなメモやミニノートを
持って歩き、サッと出して眺めるようにしていました。

覚えればよいというものは、そのやり方が合っていたようで、
自分の学習方法の一つにしっかり定着しました。

しかし、リスニングやスピーキングについては、
ただ眺めるだけではダメで、

実際に集中して聴いたり、口を動かして声を出して
練習しなければなりません。

この実技練習無くして、絶対に話せるようにはならなかった
と感じています。

あとから考えたときに、自分にとってとてもラッキーだったと
思うのは、話せるようになる上で一番重要な二つの要素である、
リスニング」と「スピーキング

この二つの力を付けるための教材に、運良くめぐり会ったこと
です。

いくつかの安価な教材も何回かトライし、成果が出せずに失敗を
繰り返しました。しかしそんな経験があったため、良い教材とそう
でないものがわかるようになっていました。

2つのすばらし教材を見つけて素直に取り組んだ結果、
聴いて話す力が少しずつついていったのを覚えています。

教材を1週間、2週間、1ヶ月、2ヶ月と取り組んでいる
そのときに、自分の会話力が少しずつアップしていることを
感じさせてくれるような教材はそうないと思います。

次に紹介する2つの教材は、わたしにとっての英会話における
リスニングとスピーキングの専属コーチになりました。

今でも毎日のようにレビューを繰り返しています。


■リスニング力養成用教材

いろいろある中でようやくたどりついたリスニング教材は、
東京SIM外語研究所の「スーパーエルマー」でした。

TOEICでリスニング満点取った人が続出・・という
キャッチコピーで有名な会社ですが、実際に自分でトライしてみて
やればやるだけリスニング力が延びていったのを感じました。

やり始めてすぐにグングン伸びていくのを感じたというわけでは
ありませんが、とにかく繰り返し聴き続けて2ヶ月くらい経った頃
から、英語ニュースがかなり聞き取れるようになったことに気がつ
いたのでした。

(NHKの英語ニュースを聴き、その内容の理解度で自分の
 リスニング力を知ることができます)

わたしの場合はTOEIC用としてでは無く、
実際のネイティブとの会話で聞き逃しを極力したくないということ
から始めたものでした。

楽しく余裕を持って会話を行うためには、リスニング力が
必要不可欠なので。

スーパーエルマーをやる前は、会話をしていて翻訳が追いつかず、
何度も聞きのがしたものでした。当然、頭の中はフル回転で、
会話に余裕など出るはずもありません。

そのときの聞き逃す主な原因は、
文の意味を高速で日本語的に訳してから理解していることでした。

訳すのが大変で途中からついていけなくなり、前半を訳している
うちに後半が終わってしまい、聞き逃してしまうのです。

SIMイングリッシュでは、
前から英語の語順で理解していく
返り読みはしない
期待をしながら読み進めていく(強く保持するため)
・・というように取り組んで行きます。(SIM音読といっている)

さらには通常のスピードよりももっと早い「ハイパーCD」が用意
されていて、そのスピードを体験し脳を刺激することにより、
通常のスピードを遅く感じさせるような練習方法も取られています。

早いスピードに慣れることで処理能力がアップし、相手が話して
いるときに、少しだけ「余裕」を生み出すことができるようになり
ます。

コースはレベルに応じて3コース用意されています。

わたしが教材を買ったときは、TOEICが500点ちょっとだったので、
あとのことを考えて「CBSコース」を買いました。

しかし、あとで考えると、「VOAコース」の方が良かったなと思っ
ています。
最初から「CBSコース」に取り組んで、少しむずかしかったかなと
感じたので。

日常会話をスラスラ話せるようになる程度なら、「VOAコース」で
十分おつりがくるレベルです。

もちろん、こちらにも150%、180%、200%のハイスピードCD
がついています。このCDは早いスピードに慣れるのには、とても
効果的ですよ!

以下は、メーカーサイトでの説明です。

1)スーパーエルマー「CBSコース」
 アメリカ3大ネットワークのひとつCBSの高視聴率テレビ番組
 「CBSイブニングニュース」が教材。
 政治、経済、医療、教育、文化などバラエティー豊かなトピックで
 学習者を飽きさせません。英語の頂点を目指す方のための教材。

2)スーパーエルマー「VOAコース」
 アメリカ国営の国際放送機関Voice of Americaのスペシャル・
 イングリッシュが教材。
 コアボキャブラリー1500語、話すスピード100語/分と
 初級者向けの内容からスタートし、
 最終的には中級レベルの130語/分までスピードアップ。

3)The英会話ビアンカ
 全8講(標準学習期間 8ヵ月)
 各講のTEXTは、初心者に読みやすい大きめの文字を採用。
 イラストも豊富で、楽しく学習が進むよう配慮されている。

★教材はくれぐれも自分に合うものを選ぶべきです!
 そのためにはメーカーサイトの内容や口コミなどを良く調べて、
 そしてできるならサンプルCDなどをもらって試聴してみることが
 大事ですよ!



■スピーキング力養成用教材

なかなか英会話がスムーズに話せるようにならなくて、少しあきらめ
を感じていたとき、まるで何かが手助けしてくれたようにも思える、
突然見つけた教材、それが「ピンズラーアメリカ英語」でした。
>>ユーキャンのピンズラーアメリカ英語講座

こんな教材が本当にあるのかと思って、見つけたときはとても感動
しました!

それまでやっていた教材とはまったく異なったやり方の教材なのです。
一切、テキストを使わないで単語や文の説明から、リスニングとスピ
ーキングの練習まで、流れるように進めていく学習方法なんです。

最初に、学習をするためのシーンについて、まさにそこにいると思わ
せるようなナレーションの説明があり、そこから会話の練習が始まって
いきます。

頭の中にはそのシーンのなまなましいイメージが出来あがっていて、
その臨場感の中で学習することになるので、とても記憶が定着しやす
い設定となっています。

あるときは日本語で指示があり、またあるときは復習を兼ねて英語で
の指示があります。

その指示に従い、英文をリピーティングしたり、質問に答えたりなど
しながら少しずつ進行していきます。

リスニングも当然必要ですが、スピーキングが出来ない人を上手に導
いて、少しずつ話せるように誘導していき、そしてそれをさらに強化
していくようなレッスンの流れになっています。

画期的なのは、
忘却特性の原理に従い 忘れ始めるころのタイミングを見計らって、
何度も同じ設問や指示が繰り返されることです。

随所に学んだことをレビュー入れながら進んでいきますので、
頭の中へすごくしっかりと覚えたことが定着していきます。

びっくりしたのは、次の課へ進んでもまだ途中に前の課の復習が
入ってくることでした!

設定された場面に、あたかもいるような臨場感を持ちながら、
  文の説明と会話の練習、そして設問への返答をし、
    それを適当なタイミングで繰り返されることによって、

聞くことと話すことが本当にスムーズに身についていくという
  感覚を味わうことができるのです。

わたしはラッキーにも車通勤だったので、毎日通勤途上の車の中
で声を出して練習を続けました。

この「声を出して」という部分がとても重要で、
車を運転しながらCDの説明を聞き、そして指示に従って必ず
声を出して繰り返しました。

そのようにして何日も練習していたら、ある効果が出てきた事に
気がつきました。

英会話をする必要があるとき、いつも最初は文の構成は正しいか
などと、余計なことを考えて話すことを躊躇することが多かった
のですが、それがとても少なくなっていったのです。

声を出して話す練習は、話すことに慣れるという意味で、とても
大きな効果があったと思います。

何しろ、毎日の1時間の通勤を、そればっかりやるのですから・・。
わたしのライフスタイルに合ったとても素晴らしい教材でした。


1)ピンズラーアメリカ英語(Pimsluer)

以下、メーカー側の説明文です。

ピンズラーアメリカ英語とは

 今までの英会話の学習、間違っていませんか?
 こんな方にオススメ!

 文章はある程度読めるけれど、旅先で相手の話が聴き取れない。
 フレーズは覚えているはずなのに、会話で出てこない。
 発音が相手に全く通じない。

 ピンズラーアメリカ英語は、単語・文法の丸暗記ではなく、
 英語を話す能力の上達に特化した、原則テキストを使わない
 画期的な英語学習法です。

 英会話の質問を自ら考えて答え、そのフレーズを忘れた頃に
 繰り返して定着させることで、
 「英語が自然に口から出るようになる」ことを目指します。
 ネイティブの思考回路に近づきます。

ピンズラー」って何?

 私たちが日本語を話すときは、
 文字や文法をいちいち思い浮かべることなく
 反射的に理解し答えているはずです。
 英語についても同じことが言えます。

 ネイティブの思考回路は、英語を英語のまま理解し、
 反応しています。
 ネイティブスピーカーのやり取りに“参加”するような感覚で、
 楽しくレッスンを受け、自然とネイティブの思考回路、
 発音が身につきあなたの英会話は上達します。

 1日30分でムリなく本物の英会話が身につきます!

 U-キャンのピンズラー英語は少し高価ですが、
 とても良い教材だと思います。

 どうのように文を組み立てて、そして補足する表現を付け足して
 いったら良いのかを、自然に理解しできるようになっていく教材
 なので、
 ・話したいけどどうもうまくまとめれないという人
 ・英語の必要性を感じているけれど、どうしても続かないという人
 に、特にお薦めです。

 とにかく続ければ、しっかり結果が出てくる教材なので、
 腰を据えて英語に取り組もうと考えている方には、
 本当に最良の教材ではないかと思います。

※サンプルCDを無料で送ってもらうことができるので、
 まずは一度聴いてみて、本当に自分に合うかどうか確認する
 ことから始めるのが良いと思います。

(サンプルCDですが、ほとんどCD1枚分の内容が入っている
 ので、まずはこのサンプルCDを使って2週間ほど学習してみる
 のがいいと思います。それだけでも得ですし、続けるかどうかは、
 そこから考えれば良いでしょう)

ちなみにわたしはⅠ~Ⅴまで全て購入しました。

サンプルCDでテスト学習したら、すぐにそのやり方のスムーズ
さがわかり、話せるようになれそうだと感じたのでした。

Ⅰを始めたら車の中で聞くのが日課になってしまい、その効果も
少しずつ感じるようになったので、止められなくなってしまい
次々と・・。 (けっこう投資してしまいました。汗;)


2)ピクチャー・ディクショナリィ(ボキャブラリ養成用)

この辞書はかなり使えます。

巷ではいろいろな単語習得用の本が売っていますが、
知ってても日常会話にはあまり必要ないのでは・・
というものも少なくありません。


この辞書に載ってあるものは、知っていると会話に幅が
でるものばかり。
ボキャブラリーを増やして英語を上達させようと思って
いる方には、本当にお勧めの1冊です。







Heinle Picture Dictionary, The Japanese Bilingual Edition

英単語をイメージとリンクさせて覚えておくことはとても大事です。
あとで本物を見た時に頭の中に単語がふっと浮かぶかどうか、ここが
ポイントですから!

全体が16のテーマで114の項目に分類されており、
ひとつの項目には20~40の単語が収録されています。
総収録語数は4000語です。


単語だけでなく、動詞との組み合わせや単語を使った短い例文、
練習問題、さらにはよく一緒に使う単語なども載っています。


以下に16のテーマを記載します。
 1.基本単語         9.交通
 2.学校           10.健康
 3.家族           11.仕事
 4.人々           12.地球と宇宙
 5.コミュニティー      13.動物、植物、生息地
 6.住居           14.学校の教科
 7.食物           15.芸術
 8.衣服           16.レクリエーション


各テーマ、項目ごとにきれいな絵が書かれており、
それを見ながら書かれた単語を使うシーンをイメージしながら
記憶することができます。


イメージと単語をリンクさせて覚えていくことができるので、
より記憶し易くまた再生し易いです。


イメージと同じ場面に遭遇したときに、
フッとその時に必要な単語が浮かび上がってくるような
覚え方ができるもの・・・なかなか無いですよ、こんな教材は。


また、テーマ別の見開きごとに Word in Context という
4~8行程度の状況説明文が載せられており、
これが美しいカラーデザインとともにそのシーンに臨場感を醸し出させ、
単なる単語帳とは大きく一線を引く実用的な辞書となっています。


わたしは1P毎にコピーを取って、いつもポケットに1枚入れておき、
隙間時間があればすかさずそれを眺めて語彙増強に役立だてています。


ボキャブラリーを楽に増やしていくために、絶対お薦めですよ!!



3)イラストでわかる 日常生活の英語表現

本のタイトルが示すとおり、日常生活の英語表現が
すべてイラストと共に出ています。


こちらも先にご紹介したピクチャー・ディクショナリィと同じく、
イラストと英単語をリンクさせて覚えるための本になります。


こちらの本は、より ''日常生活で使ういろいろな細かい表現'' まで
まとめられているのが特徴です。






イラストでわかる日常生活の英語表現 CD付


「料理をする」、「パンを焼く」、「洗濯をする」、「スイッチを入れる」
などの表現は、もちろん知っています。


しかし、例えば次のような表現を言わなければならなくなったとき、
あなたはそのフレーズがすぐに口をついて出て来るでしょうか?


最初の頃のわたしは、5つのフレーズをやってみて、やっと1つが
言える程度でした。


次に例として、5つのフレーズを上げてみます。
スッと口からフレーズが出てくるか、試してみてください。
(右側のフレーズを英語で考えてみてください)


1)風呂上り   : カラダを拭く
2)歯磨き    : 歯ブラシに水をちょっとたらす
3)ベッドを整える: ベッドの上に毛布を広げる
4)トーストを作る: 焼きあがるとポンと飛び出す
5)通りを歩く  : 歩道のひび割れでつまずく
     ・
     ・
     ・

いかがですか?
なかなか出てこないのでは・・。


サッと出てくる人には、この本は必要ないでしょう。


答えは次の通りです。

1)風呂上り:カラダを拭く
  ⇒ dry one'sself off

2)歯磨き:歯ブラシに水をちょっとたらす
  ⇒ run some water / over the toothbrush

3)ベッドを整える:ベッドの上に毛布を広げる
  ⇒ spread a blanket / over the bed

4)トーストを作る:焼きあがるとポンと飛び出す
  ⇒ pop up / when it's done

5)通りを歩く:歩道のひび割れでつまずく
  ⇒ trip on a crack / in the sidewalk


最初はあまりにも言えなくて、愕然としたものでした。

でも少しずつ眺めながら繰り返し学習すれば、日本語を介さず視覚を
通して英語を覚えることができ、フッと出てくるようになりますよ。


受験勉強やTOEICの試験などにより、
レベルの高い単語や表現を知っている上級者も多いですが、
日常レベルの単語や表現などは意外に抜けていることがあります。


そうしたギャップを埋めてくれたのが、この本でした。


イラストはとてもカラフルでかわいくて、眺めているだけで楽しく
暖かな雰囲気になれる本で、心からお薦めできる本の一冊です!